女性専門の経絡リンパ療法店。女性療法師が完全予約制で施術します。
肩こり、腰痛、頭重感、膝痛、自律神経の乱れによる不調、冷え性、生理の悩み…など女性特有のお悩みも気軽に相談できます。
ハンドによる経絡リンパ療法と電子治療器による温熱療法を合わせた施術ですので、生理中、妊娠・授乳中は施術ができません。持病等ある方もあらかじめご予約時にご相談ください。
齋藤さんはエステ店で働いた経験から美容と体のケアに興味を持ち、経絡リンパ療法師の資格を取得しました。
開店した2008年当時、庄内地方ではまだ経絡リンパ療法になじみがありませんでしたが徐々に浸透。たくさんのお客様と出会い、自身の病気や出産、育児などを経てお客様のニーズと時代の流れに合わせてお店は変化してきました。悩みを持つ女性に共感し、体のケアによって心も和む時間を提供しています。
齋藤さんが人を癒す仕事をするきっかけとなったのはエステのお店で働いたことでした。人の体にふれて癒す仕事、特に接客の仕事は好きでやりがいを感じていましたが、化粧品などの物販になじめなくてエステの仕事をやめました。
好きなことを仕事にしたいと考えた末に、齋藤さんは経絡リンパ療法の資格を取ることを決めます。そのころ庄内ではまだリンパという言葉は一般的ではなく、「東洋医学研究学院」の先生を紹介してもらい福井で住み込みで修行をしました。そして2007年に東洋医学研究学院福井校で資格を取ります。
お店をオープンすることを考えていた時に、両親に「人を癒す仕事が向いてるんじゃないか」と背中を押してもらったという齋藤さん。お父さんの経営する靴工房エーリーズの移転翌年に、同じ建物の中に併設の形で「トータルケアサロン心和(ここな)」を開業しました。
「はじめは1人でお店をやるっていうことがどういうことか全く知らず、経営に関しても不安がありました。なので父母が一緒にやっているお店と併設にしたのはとても心強かったです」
起業に際しては本当にこの道でいいのか、自分がやっていけるのか、いろいろ考えたそうです。
「『1年やってみて、向いていないなと思ったら変えてもいいし』と励ましの言葉をもらい、まずやってみようと一歩を踏み出せました」
お店はもうすぐ20年になります。その間に、結婚、出産、育児、自身の病気など、齋藤さんの生活環境には大きな変化がありました。東日本大震災の影響や新型コロナウイルスの感染対策などお店の経営に影響する大きな出来事もありました。それでも続けてこれたのは家族の支えとお客様の温かい言葉のおかげと齋藤さんは振り返り、これまでのエピソードをたくさん話してくれました。
「心和」さんは東洋医学研究学院の資格認定者が開業した山形県で初めての経絡リンパのお店です。オープン当初は経絡やリンパという言葉になじみがない頃で、お店をどうやっていったらいいのか悩みました。
化粧品を売るというような物販はしないと決め、長年良心的な料金で続けています。それでも葛藤があったと言います。
「苦しい、癒されたいというお客様から高額な金額はいただけないですし、自分に対するご褒美の意味もあるので、来やすい料金に設定したいと常に考えています。痛みを持っている人がたった1日ですっかり解消するわけではないので、継続して来ていただきたくて、そのために手の届く料金で続けたいと思います」
オープン当初から長年継続して来てくれているお客様がいるのは、無理なく続けられる料金と親身な信頼のおける施術があるからなのでしょうね。
オープンして3〜4年すると他にも経絡やリンパのお店ができてきましたが、齋藤さんは1人のお客様にゆっくりと時間を取って話を聞き、じっくりと体を温めることから始める施術で、他店との違いを出してきました。
お客様は幅広い年代層が来店します。ずっと通ってきてくれているお客様に加えて最近ではSNSで知って来店する若い女性も増えていて、介護士や看護師さんなど医療系の人が多いという印象があるそうです。仕事や育児、病気でストレスを抱えている世代の来店が目立つそうです。
「自分が婦人科の病気をして手術を受けたことがあり、そういう経験から悩みを抱えた女性のこともよく理解できます」
と齋藤さんは言います。
お店ではオープン当初から電子治療器を導入しています。
「不調で来店する女性は冷えで悩んでいる方が多いです。冷えは万病の元。いろいろな不調の原因になるので、体を温めるケアを取り入れました。手の施術だけではダメということではなく、体を温めて冷えによる硬直を和らげてから施術をすると手による効果がより出やすくなります」
1人に2時間とたっぷり時間をかけます。電子治療器で体の深部を温めてながら体のリンパを経絡に沿って流していきます。ジェルに精油を溶かしブレンドしたものを使いリンパの出口へ流し全身を施術していきます。揉みほぐしではなく、基本服を脱いで行う施術です。肌に使用するジェルはヌルッとせず浸透力と保湿力がある医療用のものを使用しています。オイルのみの施術ではないので、施術後のヌルヌル感は気になりません。そこも齋藤さんのこだわりの点です。
「電子治療器を当てると身体の深部から温まります。ストレスには背中あたりを温めると効果的です。部分的に温めをしながら背面を流し、また温めます。仰向け中は腹部に超短波治療器を当てながら腕を流し、足を流し、最後に膝下も遠赤外線で温めます。足湯に入ってるような感覚で、続けているお客様には『普段も体の冷えを感じなくなった』と言われます」
『毎年風邪をひいていたのがひきにくくなった』や『知らないうちに痩せていた』というような、意識しないうちに体質が変化していたと声をいただくことが多いそうです。
「体が温かいと元気になります。お風呂にゆっくり入るとか、生活の中で常に身体を温めることを意識してほしいと思います」
「心和(ここな)」という店名には「心が和(なご)む」お店にしたいという思いが込められています。体をケアをすることで気持ちも和んでほしいという齋藤さんの願いです。
「心のカウンセリングをするわけではないんですが、体が変わると気持ちも明るく変わります。気持ちが楽になったと言ってくれるのが一番うれしいです」
来店するお客様は、初回は具合が悪く緊張しているかたが多いそうで、施術についてしっかり説明して安心していただけるように心がけているそうです。
「最初は緊張のためにどこが痛いのか、何で悩んでいるのかも話ができない人もいます。メンタル的な悩みを持った人は表情や目線でも感じ取れます。それが体がほぐれてくると自然に心もほぐれ、話してくれるようになります。施術後は体が軽くなると、顔色、表情、顔つきが変わって警戒心が解けたなと思います。他に病気があったことや生活で悩んでいることに関しても話してもらえるようになります。医療機関ではないので治療をするわけではありませんが、体をほぐすことで心もほぐれて『ここに来てよかった』と続けていただけることがとてもうれしいです」
日々のお客様との時間で、お店をやってきて良かったと感じることが多くとてもやりがいを感じています。
一方齋藤さんは小さなお子さんを持つお母さんでもあります。育児中心の生活を送っている中で仕事との両立は大変ではないかと思い聞いてみると、お客様の理解のおかげでうまくできているとのこと。
「1人でやっている店なので、急にお休みを頂いたり、土日の予約が取れないなどお客様にご迷惑をおかけすることもありますが、来ていただいているお客様がみなさん女性のお客様なので育児に関して理解いただいて心よく待ってくださるので本当にありがたいです」
「この仕事があるからこそ、自分の中でモチベーションとなって元気ややる気を出せています。家でもはりあいをもって頑張れます。私にとってもお客様とのおしゃべりが楽しく、女性同士の悩みやつらさを共感できていい時間を持てています」
年上の女性と話すことも人生の先輩から聞く女性としての体の変化や経験談がためになると話す齋藤さん。オープンしてからこれまでの長い間にはずっと来ていただいていた高齢のお客様との悲しい別れについても話してくれました。いかにお客さまを大切に思って接してきたかわかります。
「手作りのクラフト品をいただくこともあるんですよ。施術ルームで使ってとクッションをいただいたこともあります。温かいお気持ちがありがたいです」
心身ともに元気になったお客様からのあたたかい心のお返しなんだろうな、とほっこりしました。
「『ここがなくなったら困る』と言ってくれるお客様のためにこれからもがんばりたいと思っています」と齋藤さんは笑顔で話してくれました。
「心和」さんには、体をほぐしにきた方が気軽にできる女性専門店ならではのフェイシャルのメニューがあります。
「エステをやっていた経験を生かし、喜んでもらえたらと思って始めました。肩や首、デコルテ、頭部などのつぼ押しなど経絡リンパを学んだ自分ならではのアレンジで他店とは違う工夫を取り入れたメニューです」
ボディーとセットだとさらにお得になり、全身の流れを改善した後で追加するかたも多いそうです。
「心のよりどころにしてくれているお客様のため、できることをやって続けて行きたいと思います」と語る齋藤さん。お客様と誠実に向き合っているかただなと思いました。
今しかない子育ての大切な時間も両立して、明るい笑顔でたくさんの人を癒していってください。
齋藤さん、ありがとうございました。
2024/02/14
トータルケアサロン心和さんこの時期、体を温めながら、しっかり全身のマッサージでリフレッシュできて、自分ご褒美にはぴったり明日からまた頑張ろうと言う気持ちになります。
2025/03/12
心和さん、疲れが吹っ飛びます。オススメです