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Vol.42

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株式会社 take MINE (テイクマイン)

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Special Interview

スペシャルインタビュー

◎話しを聞いた人 代表/蛸井 健峰(たこい たけみね)さん

2026年6月に鶴岡市本町にopenした美容室「aidiora(アイディオラ)」は県内外からの多くのお客様に支持されている鶴岡市日本国の美容室「ambino(アンビーノ)」の姉妹店。
オーナーの蛸井さんは東京の人気エリアで長く経験を積んだスタイリスト。
故郷である鶴岡に戻りお店を開いたこれまでの歩みとその思い、そして新店について伺いました。

インタビュー概要

オーナーの蛸井さんは鶴岡市出身。都会に憧れ、美容師の道に。
人気サロンでスタイリストとしてキャリアを積み、店長、共同経営などサロン運営の経験も重ねました。
一緒にやっていくスタッフとの縁もあり、故郷の鶴岡へ戻り、美容室「ambino(アンビーノ)」をOPEN。

お客様やスタッフとのつながりや新しい出会いにも助けられ、人気サロンとして10年。
感謝の気持ちを乗せ、新店舗「aidiora(アイディオラ)」を展開しました。

全室がお客様とスタイリストが向き合える居心地の良いプライベート空間で、
家族連れが一緒に利用できるオープンスペースも設けるなど、
お客様が自分に合うスタイルを選ぶことができ、より選択の幅を広がりました。

2店舗の特徴を生かしながら、さらに幅広いお客様が居心地良く利用でき、
スタイリストがそれぞれ自分らしく、やりがいを持てる環境の創出を目指しています。

聞き手/北風加奈

都会への憧れから美容師の道へ

縁やタイミングが重なって、故郷へ戻り「ambino(アンビーノ)」をOPEN

鶴岡市日本国にある美容室「ambino(アンビーノ)」が、まもなくOPENから10周年を迎えます。
その節目を前に、姉妹店「aidiora(アイディオラ)」が鶴岡市本町に誕生しました。
両店のオーナーを務める蛸井健峰さんは鶴岡市出身。遠方からもお客様が訪れる人気スタイリストです。
どんな経験を重ね、お店のOPENにたどり着いたのか。まずは、美容師を志したきっかけから聞きました。

「学生の頃、ファッションに興味がある年頃なのに、地元には洋服を買う店が少なくて、着たい服も探せない。欲しいものがない。とにかく都会に出たいな〜と漠然と思っていました」

そんな蛸井さんが、都会へ出る方法として選んだのが美容専門学校への進学でした。

「高校時代、野球部の友達がなぜか多くて、自分の部屋に遊びに来たときに髪を切ってやったら、『うまい、うまい』って喜ばれて。勘違いして(笑)、これが自分の道じゃないかと。進学するにも勉強が苦手でしたし、これだ、と思ったんです」

友人の髪を整えてやって喜ばれることが楽しくて、美容師の道へ。上京し六本木にあるハリウッド専門学校を卒業、美容室に就職します。

最初に配属されたのは千葉のデパート内にある個人の美容室でした。

「決まったお客様の白髪染めやパーマがほとんど、という店でしたので、いろいろな技術を学びたかった自分には、これはやりたいことじゃないなって」

半年ほどで船橋市の別のサロンへ。モッズ・ヘアのフランチャイズ店で、店舗を異動しながら約10年間、スタイリストとして経験を積みました。

そこで出会った先輩の姿は、蛸井さんの目標になりました。

「お客様がたくさんいて楽しそうに仕事をしてるし、老若男女に幅広く支持されているのがとてもかっこよかったですね。自分もそうなりたいなあと思っていました」

幅広いお客様から選ばれ続ける美容師を目指し、月に200人ほども担当するまでになりました。

25歳のときに、原宿にオープンする新店舗の店長を任され、4年間、サロン運営にも携わりました。

順調なキャリアの中で、ふと新たな思いが芽生えます。

「原宿は若いお客様がほとんどで、学生は卒業を機に離れていってしまいます。せっかく築いた関係が数年でリセットされてしまって。自分はこれから年齢を重ねていくのに、2、3年スパンのお客様を数こなすのが続くのは、この先つらいなと感じていました」

自分の店を持とうか、場所はどこだったらいいのか?と考えるようになったのです。

そんな時に、上司から声をかけられ、銀座で共同経営のサロンを立ち上げることに。銀座という地ならと期待を持ち、自分の店を持つところまでたどり着きました。

店づくりに対する考え方の違いから共同経営は長くは続かず、銀座の地でもとの会社のお店へ戻ることになりました。

こうして店舗経営でも都会で様々な体験をした蛸井さんは、美容師としてのキャリアを振り返って気づきがあったと言います。

「ありがたいことに自分のお客様は船橋から原宿、銀座と、店舗が変わってもずっとついてきてくれていました。自分がやりたいお店を持つなら、場所じゃないなと感じたんです」

そんなタイミングで、原宿時代のお店に入店して銀座店でも一緒に働いてくれていたスタッフが、蛸井さんの親友と結婚し、鶴岡へ嫁ぐことに。

「この縁を機会に自分も故郷に戻って、一緒に鶴岡でやってもいいんじゃないかって」

そう決意し、準備を重ねて2017年、鶴岡で「ambino」をオープン。

「都会とは環境も違うし、大変だということもわかっていましたけど、食べていければいいやって考えてました。本当にゼロベースでしたね。何もないところから」

技術だけでなく、これまでの接客や集客の経験も生かし、地域の特色に合わせて集客方法を考え四苦八苦しながら準備を進めました。

店名の「ambino」は、“bambino”から思いついたもの。“bambino”はイタリア語で子ども、未熟、少年などの意味。

この地域ではまだまだ駆け出しのひよっこ。初心でやっていきたい、そんな思いだったそうです。

bを取ったら「アンビーノ」と読めると思ったことから「あんべいいの(気持ちがいいよ、ちょうどいいよ)」という庄内弁の意味を後付けして、考えました。

「こういうの考えるの好きで(笑)」

そう笑う蛸井さんですが、ひよっこと言いながらも、オープン初月からなんと約250人が来店。

「技術の高いスタッフに恵まれたし、お客様との出会いもあって、おかげさまで困らずにここまで来ました」

お客様の信頼と人との縁を大切に積み重ねてきました。「ambino」の10年に感謝し、蛸井さんがOPENしたのがもう一つの居心地の良い空間「aidiora(アイディオラ)」。

ここでも蛸井さんは店名に庄内弁で思いを込めました。

「あいでおら〜」は庄内弁では「会いたいね〜」の意。会いたい自分に出会える場所、そして会いたい人に会えるように。そんな思いが、この地域にもう一つ新しい場所をつくり出しました。

『都会へ出たい、最先端を知りたい』という思いから始まったキャリアの先にあったのは、学んだ経験を生かしたお店づくり、人との縁と出会い。

両店ともに高い技術と居心地良さは変わらず、訪れるお客様を感謝で迎えるあたたかい思いを感じます。

全席が上質なプライベート空間 “aidiora (アイディオラ)”

周りを気にせず、「なりたい」を叶える お客様とスタイリストとの時間

こうしてできた、新しい店舗「aidiora」は、周囲の視線を気にせず過ごせる個室型なのが特徴。

「全席プライベート空間になっています。カウンセリングから仕上がりまでお店にいる間は周りを気にせずにゆったりと過ごしていただけます」

個室は、扉付きで仕切られ、全室に移動式の快適なシャンプー台が備わっています。全てのお客様が立ち上がって移動することなくシャンプーを受けられるようになっています。カラーやパーマの度に歩いて移動をすることがなく、スタッフさんが来てくれるので快適です。

どんな思いがあって個室型にしたのかを聞いてみました。

「お客様とスタイリストが1対1で向き合える空間を作りたかったんです。お客様が周りの視線を気にせずにこうなりたい、ああなりたい、と希望を伝えやすいと思いますし、スタイリストが一人のお客様に集中しやすい環境を作りたいなと考えました」

と蛸井さん。

「当店には自分でサロンを持てるほど技術の高いスタイリストが揃っています。スタイリスト一人一人が自分の判断でお客様と向き合える空間にしたかったんです」

スタイリストが仕事しやすい環境がお客様の満足感をアップすることにつながると思い、蛸井さん自身の体験からどんな環境が働きやすかったか考えたそうです。スタッフへの信頼とスタイリストとお客様との時間を大切にすること、「aidiora」の空間づくりにはそんな思いが生かされています。

そして、もう一つの特徴として開放感がある広めのオープンスペースがあります。その理由についても聞いてみました。

「お子さんを連れて一緒に、お母さんを連れて一緒に、だんなさんと一緒に、兄弟で、など一緒に来店したいというお客様にお応えしたいと思ってつくりました」

貸し切りできるスペースになっていて、いろいろな使い方ができるフレキシブルな空間です。単に「個室を備えた」というだけではなく、ファミリーやグループなど年齢も幅を広げてお客様のニーズに応えようと考えていることがわかりました。

お店全体の作りもそれぞれのお客様のスペースへ行き来するスタッフが動きやすいよう動線が考えられていて、お客様のプライベート感を損なわないように配慮されています。

「amibino」で提供してきた上質で居心地の良さと高い技術は変わらずに、

さらに幅広く柔軟にお客様に対応することを目指す空間にしたんだなあと思いました。

「この人にお願いしたい」と言ってくれるお客様がいること

お客様とスタッフとのつながりが、仕事の原動力

鶴岡に戻ってきてからも、蛸井さんのもとには、これまで東京で担当してきたお客様が通い続けています。

「船橋時代から原宿、銀座って、ずっとついてきてくれて、今もここまで来てくれるお客様がいらっしゃいます。何かの用事で東北に来た時や旅行の途中に、わざわざ鶴岡まで立ち寄ってくれるんです。ご夫婦でいらっしゃる方もいて、本当にありがたいですね」

場所が変わっても訪れてくれるお客様の存在は、蛸井さんにとって大きな喜びです。美容師として技術を磨き、一人ひとりのお客様と向き合ってきた時間が、長い年月を越え、地域も越えたつながりになっています。

「ambino」をオープンしてからも、多くのお客様との出会いがあり、スタッフにも恵まれました。ゼロから始めた店舗が少しずつ成長し、10年を迎えようとしている今、その歩みを支えてくれた人たちへの感謝の思いが「aidiora」という新しいお店をつくる力になりました。

「この人にお願いしたい」と選んでもらえること。そして、その思いをスタッフ一人ひとりが実感しながら、お客様との関係を積み重ねていけること。それが、蛸井さんのサロンづくりへの原動力になっています。

幅広い世代に愛される美容室を目指して

“ambino”と“aidiora”の両店の特徴を生かしていきたい

これからどんなお店にしていきたいですか?と尋ねると、

「“ambino”と“aidiora”、それぞれの特徴を生かしながら、お客様の多様なニーズにお応えしていきたいですね。2店舗でお客様の情報も共有しながら、どちらに予約しても対応できるようにしていきたいと思います」

「aidiora」のオープンによって、これまで以上に多くのお客様を受け入れられるようになり、「予約が取りやすくなった」と喜ぶ声もいただいているそうです。2店舗を別々に考えるのではなく、それぞれの良さを生かしながら連携することで、お客様の選択肢も広がりました。

「aidiora」には、周囲を気にせず過ごせる個室だけでなく、親子や家族、友人同士など、誰かと一緒に利用できるオープンスペースもあります。子どもから大人まで、世代や性別を問わず、幅広いお客様がそれぞれのスタイルで利用できる美容室として、その可能性も広がっています。

「着付けができるスタッフもいるので、そこも生かして、成人式など人生の節目にも関われる美容室にして行けたらと思っています。『aidiora』は荘銀タクトにも近いので、地域のお客様のさまざまなライフイベントに寄り添っていきたいと思っています」

地域のお客様に寄り添う場面がこれからさらに広がっていきそうです。

そして、蛸井さんが大切にしているのが、スタッフ一人ひとりが美容師としての仕事に集中できる環境です。

「お客様との時間を大切にして、満足して帰っていただけるようにスタイリストが全力を尽くせる環境づくりをさらに進めていきたいと思います」

集客やPRなど、本来の美容師の仕事以外に抱える負担は会社が担い、スタイリストには目の前のお客様に向き合うことに集中してもらう。スタッフ一人ひとりが技術や個性を存分に発揮できる環境を整えることが、結果としてお客様の満足にもつながっていきます。

東京で培った経験と、鶴岡で重ねてきた10年。人との縁を大切にしてきた蛸井さんが大切にしているのは、お客様とスタッフが、それぞれ心地よく過ごせるサロンであること。二つの店、それぞれの魅力を生かしながら、一人ひとりのお客様に寄り添う。その思いが、これからさらに広がり、新たな出会いを生み出していきそうです。

蛸井さん、ありがとうございました。

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