

鶴岡市大山の理容店「カットイン上林」さんは、髪を切る、顔を剃るという理容店の技術はもちろん、お客様の「居心地のいい時間」を提供しています。家族で利用できるお店として地域の人に長く愛されています。レディースシェービングの普及にも貢献し、お店にはブライダルエステも受けられる女性専用の個室を備えています。
親の代から続く理容室を継いだマスター(上林 浩さん)は、お客様とのつながりを大切に思い、「居心地のいい時間」を過ごして欲しいと思っています。『忙しい毎日の中、少しでもゆっくりした気持ちになってもらいたい。それが私たちのお店のコンセプトです』と言います。
一方では理容技術の講師を務めたり、奥様の徳子さんは女性のお顔そりとエステの普及にも取り組み、夫婦共に業界の発展のために積極的に活動をしてきました。自店のためだけではなく、地域の理容業界の発展のためにという気持ちがあります。
めまぐるしく変わっている理容業界ですが、その中で地域に根ざしたお店の大切さを考えています。

「カットイン上林」さんは、今から37年前、マスターのご両親による創業から始まります。
ご両親は二人で大変忙しくお店をしていましたが、お父様が30代で病気になり入院を余儀なくされ、一時お母様が一人で子育てと店を支える状況になったと言います。順調に進んでいた中、突然の出来事だったそうです。
お母様は大山のご出身で、「実家の近くなら子育ても仕事も続けられる」という判断から、店を大山小学校の近くに移して、新たな出発となりました。マスターが幼稚園に通っていた頃のことだったそうです。

マスターの浩さんは自宅が理容室という環境で、お客様が出入りし、忙しく働く両親の姿を間近に見て育ちました。
いよいよ自分の進路を選ぶという時に、両親からは「店は継がなくてもいいから自分の好きな道に進め」と言われました。
しかしマスターは自然と理容の道に進もうと思っていたのだそうです。そして自らの意思で東京の理容学校へ進学します。
学校を卒業して、その後の東京での修行期間を経て、昭和53年に大山へ戻って家業に加わりました。
マスターはUターン後、技術の研鑽のため県内外の様々な競技会に出場して、受賞を重ねました。そして理容師の技術向上のために、講師として後輩に技術指導をしていたそうです。その時に徳子さんと出会いました。
「仕事が終わってから無償で指導して回っている姿を見て、すごい人だなと思いました」と徳子さんは当時を思い出して話してくれました。

そして昭和63年に徳子さんと結婚。それを機に現在の場所へ移転しました。「理容上林」から「カットイン上林」に改名したのもこの年です。
当時この周辺は新しい道路ができたばかりで街灯も少なく夜は真っ暗でした。「お店ができて橋のあたりが明るくなって嬉しい」と地元の方々に喜ばれたといいます。
こうして今のお店の基盤が築かれていきました。

庄内にも全国チェーンの理容店がオープンが目立ちますが、「カットイン上林」さんが地域に根差すお店として大切にしていることをお聞きしました。
「カットやシェービングといった技術はもちろん大事ですが、それ以上に意識しているのは、『居心地の良さ』です。その“時間”を提供しているんだと思っています」とマスターは話してくれました。

「ゆっくりくつろぎたい人、たくさん話したい人、ただ静かに目を閉じていたい人──お客様の過ごし方はさまざまです。だからこそ、会話を楽しむときもあれば、あえてあまり話しかけず、ただリラックスしてもらうことに徹することもあります」
メニューにも工夫があります。メンズのコースでは、調髪だけでなく、通常のカットにヘッドスパやマッサージなどを組み込んだプラスαの癒しメニューが人気です。ネーミングも「信長チャレンジ」コース、「家康ゆったり」コース、「秀吉デラックス」コースと男性が自分のために試したくなるようなコース名がつけてあります。

レディースのコースは「SERE〜セレ〜」として独立した棟に作った専用の個室があります。ブライダルなどのコースの女性もスペシャルなお手入れが気がねなく受けられるようになっていて、たくさんのオプションメニューから好みのもの、お肌に合うものをカウンセリングしながら選ぶことができます。

「せわしない暮らしの中で、自分のためだけにゆっくりできる時間は意外と少ないもの。せめてここにいる間だけは、肩の力を抜いてもらえたら」と上林さんご夫妻は時代に合わせ少しずつ形を変えて店内の空間作りをしてきました。
最近は店内の壁面を濃茶から木目調にリニューアル、待合スペースもカフェの様な雰囲気に近づけています。
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マスターのアイディアをお客様でもある大工さんから実現してもらったそうです。待合スペースにそれまであった大きなテーブルやソファをなくして、それぞれのお客様が椅子で1人ずつゆったりと過ごすことができるようになりました。明るいカフェの様な雰囲気に合わせて、リラックス音楽や画像を採用しました。より開放感がアップしています。

「通りを眺められるカウンターもいいなと思って気に入っています」と徳子さん。マスターが丹念に育てている植物たちも季節ごとお店を飾りお客様のリラックスに一役買っています。
上林さんのお店の特徴は、幅広い年齢層のお客様が訪れるということ。親子三代で通う家族もいるそうです。
おじいちゃん、お父さん、お孫さん。さらにおばあちゃんやお母さん、娘さんまで、男女問わず家族ぐるみの付き合いは地域のお店ならでは。

「花嫁さんのブライダルシェービングをきっかけに、そのお父さんお母さんが通うようになって、今では月に一度、ご夫婦で一緒に来るのが楽しみになっていると言っていただいているご家族もいるんですよ。ちょっと出かける場所として、うちを選んでもらえるのがうれしいですね」とマスターは言います。
髪を整えたり、肌をきれいにするだけでなく、人と人がつながり、家族の時間が生まれる場所。上林さんご夫妻が大切にしているのは、そんな“地域の交流の場”としての役割でもあるのだなあと思いました。

女性のお顔そり(エステシェービング)は今やスタンダードになりつつあります。実はその火付け役の一人が、奥さんの徳子さんです。
ひと昔前は理容店は男性が行くお店というイメージが強かったのですが、理容師が施術できるお顔そりの技術を活かして、女性の美にさらに貢献できると思ったのが、エステのケアとの抱き合わせでした。

お顔そりをすると、産毛、ムダ毛を除去して透明感が上がり、化粧乗りも良くなります。表面の角質も同時に取り除くので肌の新陳代謝を促します。その状態でエステのトリートメントをすると浸透力が上がり、相乗効果が期待されます。この理容店でしかできないサービスをぜひ多くの女性に知ってもらいたい。そして業界全体に新しい仕事を増やしたい。そう思った徳子さんは、マスターの協力を得て理容師仲間と一緒にお顔そりの普及に動き出しました。

徳子さんの熱い想いはマスターを動かし、女性専用お顔そりの「レディースサロン Sere(セレ)」のオープンにこぎつけました。カットイン上林が新しい扉を開いた瞬間でした。
当時は活気的な取り組みで、その経緯を「女性の力を活かして“ブライダル産業・参入への挑戦”」として発表したエッセイが、2014年 第66回全国理容競技大会のメッセージ部門で見事優勝しています。

お店には女性客の来店が増え、定期的にお顔そりするという習慣も広がってきました。
「マスターのおかげ。本当によく話を聞いてくれて、背中を押してもらったんです」徳子さんは当時を振り返ります。

女性用のケアを提供するお店の仲間の繋がりもでき、研修会やイベントを開催するようにもなりました。
「初めてのことで悩んだり、迷ったりもしましたが、仲間同士の情報交換も楽しく今までやってくることができました」

女性へのサービスはブライダルエステやボディのケアまでニーズに合わせどんどん広がりました。

理容師が肌のプロとして細やかにおこなうケアは、安心感があり、女性スタッフの雇用拡大にもつながりました。
「あの時、やる、と思い切って決心してよかった!そう思っています」と徳子さんは力強く話してくれました。

いまや、時代は男性も肌に気をつかう時代。上林さんはメンズのケアも充実しています。

「もともと理容店は男性客が多いので、やってみたいという人多いんですよ」とマスター。
10年ほど前から男性用のリラックスメニューを導入したところ、調髪にプラスするお客様も増えたそうです。「一番人気が高いのは家康コースかな」
男性も女性も癒されたいという時代だそうで、「メンズエステをやりたい」と爪のケアまでフルでやっていく新規のお客様のご来店もあるそうです。男性にとって理容店が入りやすいのかもしれません。
「カット以外にもエステ、ヘッドスパ、スキンケアなど多種のリラックスメニューを導入してきました」

男女ともに幅広い年代が利用しやすいのが「カットイン上林」さんの特徴です。

これからのことを聞きました。
「ずっと変わらず毎日お客さんと接していきたいね」とマスターは言います。
これまでお店でマスター、ママさんとして、家族のようにスタッフを育ててきた上林さんご夫妻。独立して巣立った理容師さんたちも今はお店を経営する同志として情報交換したりすることもあるそうです。
「スタッフがたくさんいて店舗を増やしたりもした時期もあったけれど、時が過ぎて、今は元のあるべき形に集約された気がしています。スタッフたちも自店を持って独立したりとそれぞれの道に進んでいます。以前いたスタッフが顔出しに来てくれることもあって嬉しいですね」

「出産して子育てしているスタッフが遊びながら顔出してくれたり、近況を聞くのがうれしいです」と徳子さん。理容師仲間や元スタッフ、家族を休みの日に手料理で迎えるのが何より楽しいと話してくれました。
「夫婦ふたり、理容師として自分たちのできることをしっかりやってお客様に接して、自分たちの生活もゆっくり楽しくやっていけたらいいですね」とマスター。
お休みの日は畑仕事をしたり、釣りに出かけたり、庭の手入れをしたりのマスター。お料理の好きな徳子さんはとれた作物や地元の魚を料理してもてなすのが楽しみと話してくれました。
生活を楽しむお二人の姿は、充実していて明るく、お店でお客様にゆとりとして伝わっています。

「以前はほとんど電話予約だったのが、予約のアプリを常連さんが使えるようになってくれました。夫婦2人でお店に出ているからご理解いただいているんですね。ありがたいことです」
とマスター。
「これまでスタッフがいれば頼んでいたお店の準備や後片付けも今はまた夫婦で分担しています。自分の心の中でもお客様のことを考えてよりゆっくりしていってもらえるようにと気を配る時間ができました」
と徳子さん。
両親が始めたお店を受け継ぎ、夫婦二人三脚で進めてきた新しさへのチャレンジ。

技術の向上を目指し研修を重ね、そして幅を広げ進化してきたお店のメニューは、今、お客様がゆったりとした時間を過ごすためのサービスへと向かっています。

これからも多くのお客様がリラックス時間を過ごす、明るいお店でありますように。
マスター、ママさん、ありがとうございました。
2025/12/18
カットイン上林 セレさん! 結婚式前に使わせて頂きました! 店員さんもとても話しやすい人で、シェービングは自分でなかなか出来ないので助かりました。 肌が明るく見える感じがしてとても良かったです。
2025/12/09
Sereさんで定期的に顔のシェービングをお願いしています!施術後は顔がパッと明るくなり、肌がもっちりとして毎度感動します…!メイクのりもよくなり、気分も上がります♩施術中も楽しくお話してくださるのでいい気分転換にもなっています!これからもお世話になります!
2025/06/27
フォトウエディングを撮影するために、カットイン上林sereさんで背中と顔の除毛をしていただきました。 初めてだったので緊張して行きましたが、沢山お話ししてくれて、とても楽しくあっという間に終わりました。肌も荒れず、満足のいく仕上がりになり、良いフォトウエディングが撮影できました。
2025/05/04
カットイン上林 Sereさん 数年ぶりに利用させてもらいました。顔そりとプラスメニューを利用しましたが、肌がツヤツヤでとても気持ちよかったです!施術が気持ちよすぎて寝てしまいました。ゆったりした時間をなかなか取れない、子育て中の方にもおすすめです\(^o^)/
2025/04/04
Sereさんには定期的にお顔そりに行っています。お顔そり以外にもメニューが様々あり、リーズナブルで通いやすいです。肌がトーンアップし化粧のノリが良いのでとてもオススメです!
2025/02/01
カットイン上林 セレさんへ定期的に顔剃りにいっています。先日は娘の成人式で着物シェービングしてもらいました!娘も大満足で楽しい成人式になったようです!
2024/11/18
以前カットイン上林Sereさんに、結婚式前に顔剃りとエステをしてもらいました。肌のトーンがあがり、お肌もツルツルもちもちの状態で仕上げてくださり、肌に自信がもてて、心から嬉しくなりました!贅沢な時間で、やってよかったなぁと心から思います!