
地域の困りごとに幅広く応える便利屋さん。家のまわりの修繕や庭木の手入れ、草刈り、片付け、不要物処分など、暮らしの中で「これ、どこに頼めばいいんだろう?」と思うような困りごとを解決します。見積もり無料なので、まずはご相談を。
大工としての技術を持つ櫻井さんが、仕事上で各家庭の困りごとに応えているうちに多様な困りごとがあることに気づき、自分ならいろいろな困りごとに対応できると思い、便利屋の設立を決めました。建築、電気、塗装、造園、林業などの各方面の仕事仲間と協力しながら、草刈りや庭木の剪定、片付け、修繕、解体など、幅広い暮らしの困りごとに対応しています。
現場を見て「もっとこうした方がいい」と思うことには提案してお客様の期待以上の仕上がりを目指しています。丁寧な仕事が「またお願いしたい」につながって、紹介をもらうことも多くなりました。
「これ、どこに頼めばいいんだろう?」と思うような小さな困りごとでも、「まずはここに相談してみよう」と思える便利屋さんです。最初の窓口でありながら確かな技術と工夫、仕事仲間との連携で大小の作業にも幅広く対応、地域に頼られる便利屋として成長を目指しています。

高齢化地域のこの庄内で今、とても必要とされている職の一つとして便利屋さんがあります。
暮らしの中の困りごとを解決してくれる仕事です。
昨年から会社として事業を始めた「便利屋おうば」さん。代表の櫻井さんにお話をお聞きしました。

櫻井さんのご実家は大工さん。櫻井さんも大工さんとして働いた経験と技術があります。
どうして便利屋の仕事を始めたのか聞いてみると、
「大工の仕事をしている時にも『ここを何とかしてもらえないか?』『これを片付けてもらえないか?』と相談されることが多かったんです」
特におじいちゃんおばあちゃんの家庭で暮らしの中の小さな困りごとを解決してくれるように頼まれることが多かったそうです。

「この地域は高齢者だけの家も多いし、困っている家庭が多いなあと感じました。大工の仕事の手があいた時に頼まれた事を一つひとつ手伝っているうちに、大小いろんな困りごとがあることを実感しました。それなら困りごとを解消するのを仕事としてみようかと思ったんです」
おじいちゃんおばあちゃんのいる家族で育った櫻井さん、困っている人がいれば小さなことでも力になりたい、という気持ちが強かったそうです。
「自分なら大工としての技術もあるし、仕事仲間に建築関係や、電気、塗装などの会社を個人事業でやっている友達がいる。仲間と助け合いができるのではないか?と考えて思い切って自分も個人事業でやってみることにしました」
実家のほうは弟さんが継いでいるそうで、手のあいた時、忙しい時に兄弟で助け合って協力して仕事をしているそうです。

「大工の仕事は忙しい時期とそうでない時の差が激しいんです。手があいた時に便利屋として自分ができることを受ければ、安定して仕事をしていけるようになるし、地域にも貢献できる。これだ、と思ったんです」
今では鶴岡だけでなく酒田方面からも広く依頼が入るようになりました。小さな困りごとにも丁寧に応じる。その積み重ねで、紹介をもらうことも増えたそうです。これからますます必要とされる仕事だと実感しているそうです。

チラシを見せてもらったら、本当に便利屋さんという名の通り、幅広い困りごとに応じると書いてあります。
「最初からこんなに多かったわけではなくて、これもできないか?あれもできないか?と頼まれて応えてるうちにどんどん増えてきて(笑)」

こんなに多種に対応するのは大変じゃないですか?と聞いたら、
「全部1人でやるというわけではありません。専門知識が必要な作業や危険が伴うような難しい作業は、仕事仲間から力を借りています。電気工事が必要になれば、電気のプロと一緒に対応しますし、大木の伐採などには林業経験のある仲間に手伝ってもらうなど、人とのつながりが生きています」
と櫻井さん。
必要な時には、その仕事を得意とする仲間と力を合わせることがより良いサービスを提供することにつながっているそうです。
「何でもできます」と多様な困りごとに対応できるのは仕事仲間のおかげと言います。
「これはどこに頼めばいいんだろう?」と悩みの種類でお店を迷うことがなく、何でも「おうば」さんに相談できるので本当に便利ですね。

今寄せられる依頼で特に多いのは、掃除や草刈り、草むしり、庭木の剪定や伐採などだそうです。
「相談の内容はさまざまです。特に夏にかけて雑草対策の相談は多くなります。季節ごとには、春先には雪が解けたあとの家の修繕や工事が入ってきます。5月から10月頃までは庭仕事が増えていきます。年末は不用品の片付けや家の中の掃除などが増えます」
若い頃なら軽々できたことも、年齢を重ねると難しくなります。子ども世代が地元を離れ、高齢者だけで暮らしている家庭では高いところの掃除ができない、庭の手入れができない、など日常のちょっとした困りごとが、ストレスになります。
「困りごとはみんな違うので、無料で見積もりをさせてもらっています」
と櫻井さん。決まった料金設定はありません。

「何人で作業をするのか、何日かかるのか、どんな作業が必要なのかでだいぶ違います。金額だけを伝えるのではなく、作業に必要なことをきちんと説明してお客様に納得してもらってから仕事をします」
「実際に現場へ行くと、『こっちもお願いしたい』『ここも気になっていて』と次々と増えていくこともよくあります。作業を増やすだけ増やして最後に追加請求し『予想外の金額になった…』とならないように、その都度お客様と話をして内容や料金を確認しながら進めます」
「この金額でここまでしてくれてありがとう」そう思ってもらえるようにしたいと櫻井さん。
事務所を見回しても棚の設置、道具の整理やパソコンのコードの配線までもが整然としています。現場での丁寧な仕事ぶりが見えるようでした。これなら片付けや清掃をお願いしても安心だなあ、と思いました。


いつも感謝されることが多い仕事でしょうけれど、特に嬉しかったということはありますか?
そう聞くと、庭の手入れの依頼を受けた時の話をしてくれました。

「お客様からはこうしてほしいという希望を聞いていましたが実際に庭を見てみると、もう少し手を入れた方が良さそうなところがありました。造園経験のある仲間と相談しながら「ここはもう少しこうした方がいい」「ここも少し切りつめた方がきれいになる」と提案して、一歩踏み込んで仕上げたんです」
お金をいただいていただく以上きちんとした仕事をしたいという櫻井さんの気持ちは強く、
「同じ庭は二つとしてないし、頼まれたからにはきれいに仕上げたかったんです。作業が終わった時、お客様から言われたのが、『ここまでやってもらえるとは思っていなかった!ありがとう!」という感謝の言葉でした」
“これから毎年お願いしたい” その言葉が本当にうれしかったそうです。
「最近は、長年頼んでいた庭師が高齢のため来れなくなって、ちょっとした庭先の剪定でさえどこに頼めばいいかわからず困っているという家も増えています。そんな依頼に対応して「またお願いしたい」と思っていただければうれしいです」

一度仕事をしたお客様からの紹介で問い合わせがあることも多いそうです。
信頼してもらえる仕事をして、人とのつながりで仕事が広がっていくのがやりがいになっていると櫻井さんは言います。
事務所のカレンダーはこれからのスケジュールがびっしりでした。この日もこれから見積もり依頼のあった酒田へ現場を見に行くとのこと。フットワーク軽く、はつらつと仕事をしている様子に頼もしさを感じました。

最後に、今後、会社としてどんなふうにしていきたいかとこれからのことを聞いてみました。
現在、櫻井さんは一人で業務をこなしています。大きな現場や人手が必要な時には、知り合いの職人仲間に応援を頼んでいます。それでも、一人では仕事量に限界があり、あらたに従業員の募集も考えているとのことでした。

「便利屋の仕事にはどうしても季節による波があります。忙しい時期もあれば、仕事量が少なくなる時期もあって毎月同じだけの仕事があるわけではありません。従業員をやとって安定した報酬を約束できること、それが今後の課題です」
新たに考えていることは、公共の仕事にも対応できるようにすること。これまで個人のお客様を中心にさまざまな依頼を引き受けてきましたが、今後は仕事の幅をさらに広げていきたいと考えています。

空き家対策や公共施設のリノベーションなど、地域の課題に大工としての技術やつながりが役立つと感じています。屋内清掃、不要物の処分、建物の修繕から解体、土間工事まで、一手に引き受けることができるからです。これからますます必要とされる職業なのではないでしょうか。

最後に会社を見学させてもらいました。物置として使っている倉庫は、道具が次使いやすいようにしまってあり、仕事で引き取ってきた不用品なども乱雑に置かれているのではなく、処分するもの、保管するものなどがきちんと仕分けされ、すっきりと片付いていました。
「仕事で使うものを大切に、使いやすいように整えておくのは普通のことです」と櫻井さんは言いますが、丁寧な仕事ぶりがわかりました。
スタッフさんのための別棟もあり、過ごしやすいように整えてありました。ここも人が増えたらどんどん変わりそうで、楽しそうだなあと思いました。

そして、もう一つ見せてもらったのが、車庫に置いてある櫻井さんの趣味であるデコトラ。
仕事のこととはまた違う楽しそうな表情で、イベントに出かけた時のことや、車の中を自分好みに工夫していることを説明してくれました。

あまりのデラックスさに無理を言ってデコトラに乗せてもらいました。ラグジュアリーで、乗り心地のすばらしい車内でした。
「こうしたらもっと良くなるといろいろ考えて、手を動かして形にしていく。そういうのが好きなんです」と言う櫻井さん。お子さんが独り立ちしたので、仕事も趣味も楽しんでやろうと決めたんだそうです。

デコトラが入っている大きな車庫も自分たちで建てました。これからもう一つ敷地内に建てる予定で資材が届いていました。こんな大きなことがやすやすとできることに驚きました。建築に関わってきた技術や経験で、必要なものは自分でつくり、使いやすいように工夫していく。そんな雰囲気が仕事場のあちこちに表れていて、
「何か困ったことがあったら、この人に相談してみよう」と思える頼もしさを感じました。早速家で処分に困っているもののことなどが頭に浮かびました。
「もちろん!引き取れますよ!もしかしたら直せるかも」心強い言葉をいただきました。
頼りになる便利屋おうばの櫻井さん、ありがとうございました。